債券を買わないと約束したな、あれは嘘だ。
以前、「ポートフォリオに債券が不要だと思う理由」で、「現金でも債券の代用がきく」と紹介していました。
あれから考えが変わり、債券をPFに組み入れてもいいと考えるようになったので、「現金代用による債券不要論」を撤回するとともに、考え方の変化をご紹介します。
債券を組み入れることにした理由
①現金比率25%以上の維持が続けられるようになった
これが一番大きな理由です。下落があればすぐにフルインベストメントで衝動買い、頻繁に短期売買を繰り返していた時期がありましたが、直近1年以上は現金比率の維持が安定してきました。
どうせ使わない現金なら債券に振り替えて固定化してしまおうという考えです。
②管理の手間と不安がなくなった
私は面倒くさがりで資産状況の毎月記録が続くかどうか不安だったので、株式と現金のみというシンプルな運用をしていました。
あれから1年以上経って、管理が続けられる自信がついたので、債券も組み入れることにしました。
③資産分散を意識するようになった
今までは銘柄分散やセクター分散しか考えていませんでしたが、資産分散を考えるようになりました。
JPモルガンアセットマネジメントの資産クラスの相関がわかる資料(非常に有益!!)によると、日米株式と逆相関or相関が低いアセットは国債ぐらいしかないことに気づかされます。
逆相関のアセットを組み合わせることでリスクを減らせるメリットがあります。(株価暴落時に安全資産である国債が買われて上昇することで資産全体の価格変動を抑制する効果)
④デフレからの脱却が現実味を帯びてきた
日本は長らくデフレの状態で、現金のまま持っていたほうが有利でしたが、日銀の粘り強い金融緩和により、ようやく「ややインフレ」の状態になってきました。日銀総裁が後退しても政策を維持し、この傾向が続くと思われます。
このようなインフレ環境下で、現金のまま持つことは価値の目減りを意味するので、低金利とはいえ少しでも運用益が見込めるアセットに振り替える必要性が出てきたので、現金ではなく債券を持つことにしました。
⑤米国利上げの影響で債券含み損のニュースが多くなった
保有者にとって悪いニュースでも、買い手にとっては安値で買うチャンスだと思っているので、利上げがピークを迎えるこの時期を待っていました。
買った債券と資産配分
生債券と債券インデックスファンドで性質は異なりますが、買いやすい債券インデックスファンドにしました。楽天モバイル債?なにそれ?
emaxis slim国内債券と先進国債券を200万円ずつ、合計400万円を購入しました。総資産の23%程度です。
現時点の時価評価額できっちり25%購入すればよいのですが、株式の価格変動により頻繁に債券売買する事態になることを避けるため、低めの割合で購入することにしました。
資産配分としては、現金+債券>25%となるように調整しようと思います。
国内債券は基本的に低金利なので、投資する価値は低いと思いましたが、将来何が起こるかわからないのでとりあえず組み入れることにしています。
先進国債券は為替変動リスク承知で組み入れることにしています。
米国長期債券はETF(IFE、TLT)での購入を考えています。
最後に
債券や現金などの非リスク(低リスク)資産をPFに組み入れる目的は以前と変わっていません。株価変動時の精神的動揺を抑えるということと、リバランスにより運用効率を上げるということです。