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【保有銘柄紹介】全保有銘柄

2024年4月26日更新

保有銘柄の要点を整理しています。しっかり把握しておかないと、狼狽売りで損失を被る可能性があるので、定期的にアップデートしています。

保有銘柄(PFウェイト)

主力(10%超)

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
  • 株式暴落時の買い増し余力と余剰資金の置き場のために保有

  • 株式評価額の上下動への緩和効果あるが気休め程度

【9223】ASNOVA
  • 最大ポジション。別記事でまとめている。

kabushikitoushirider.hatenablog.com

【NVO】ノボ・ノルディス
  • 2022年8月から保有。唯一保有する外国株。

  • 糖尿病と肥満治療薬の力で、時価総額がLVMHを超えて欧州ナンバーワンになった。1年で分割前の株価を超える異次元の上昇スピード。半導体AIブームの陰に隠れて比較的目立っていない高成長の優良企業。

  • 肥満治療薬が成長ドライバー。市場規模が大きく、ブルーオーシャン。まともな競合がLLYしかいないので、作れば売れる状態で先行者利益を満喫している。

  • 肥満治療薬は単なる痩せ薬ではない。心臓病など幅広い臓器の病気に効果があるので、ヘルスケアセクターのゲームチェンジャーとなっている。

  • 世界が豊かになれば糖尿病や肥満が増えるのは避けられない事象であるし、健康志向も強まるので、世界中で大飢饉が起こらない限り、今後の需要はますます高まると予想。市場規模は1,000億ドルと見積もられている。

  • AMGNやMRKなど後発組で開発中の「より少回数でより長持続肥満治療薬」が将来の脅威となりうるが、実用化はもっと先。早くて2026年。失敗するリスクもある。NVOもすでに次世代薬の開発を進めている。

  • 半導体の様に、景気変動や在庫循環による大きな浮き沈みやAIブームの不確実性が無いので、安心して保有できる銘柄。

  • 安心感があるので、米国市場をリアルタイムで見る必要が無く夜中にぐっすり眠れる。寝ず子にならなくて済む。

  • 唯一リスクがあるとしたら、自殺念慮が副作用としてあるんじゃないか?という懸念が出ていること。はっきりしたことはまだ分かっていない。

準主力(~10%)

【7320】日本リビング保証
  • 2023年1月から保有

  • 保証事業のストック収益に加えて、BPO事業のフロー収益で大きな成長を目指す。

  • 保証事業は、収益面で見れば売上按分とコスト先行で初期段階はPLの見栄えが悪い。しかし、キャッシュフロー面で見れば先入金のため、潤沢な資金を元手に各種投資ができるメリットがある。日本リビング保証は、初期段階の苦しい状況を乗り越えたので、これからの収益の伸びは著しいものになる。

  • 元役員が保有株を時々売却中。上値が重い要因の一つと見ているが、既に保有率5%を下回ったので、残り僅か。流動性向上メリットもあるので、悪いことばかりでは無い。

  • Yahoo!ファイナンス掲示板が過疎化しており、地味なのも魅力。

  • 2024年4月26日、メディアシークを株式交換M&Aすると言うサプライズを発表。メディアシークの長期業績と株価を見ると、上場維持基準に苦しむ程鳴かず飛ばずなので実質救済買収か?事業が多角化すると投資テーマがぼやけるので続報を待ちたい。

【7199】プレミアグループ
  • 2023年10月から保有

  • 毎年2桁成長の割にPERが20倍にも満たない。何か見落としがあるのか?

  • オリコ、ジャックスなど銀行傘下企業にはできないファイナンス以外のサービス提供(故障保証等)が競争優位性。これにより国内における他社のシェアをほとんど障害なくゴリゴリ奪って成長。

  • オートローン金利は驚愕の8%以上。中古車でローンを組む客層の金融リテラシーが低いため、高金利でも気にされていない。

  • 参入障壁の高い寡占業界のビジネス。日銀利上げも上記客層への価格転嫁で怖く無い。逆に利上げが嫌気されて株価が落ちるなら買いのチャンス。

  • 国内シェア拡大の限界到達がリスク。どこまでシェア拡大できるかが読めない。

  • ビッグモーター事件で疑心暗鬼になっていた2023年10月は、正に絶好の買い場であり、私はその時にIN。事業構造を理解していれば怖くない。

【8914】エリアリンク

引用:エリアリンク決算資料(2024年12月期1Q)

  • ストレージは管理の手間がかからないので、少人数で運営できることが特徴。保守は外注。よって、出店数が多くなるほど従業員一人当たりの利益が高くなる。日本上場企業の中でもトップクラスに高い。人手不足の世の中で給料も上げやすいので有利。

引用:エリアリンク決算資料(2024年12月期1Q)

  • 変動金利で借入をしているので利上げ影響を受けるが、それよりも鋼材価格上昇の影響が大きい。しかし、規模拡大による一人当たりの生産性向上で吸収できるレベル。もともとのストレージ賃貸の利回りも18%程度と高い。

  • 出店先は、駅から離れていて、アパートや駐車場としての需要が見込めない土地になる。

  • 出店後の稼働率を最優先し、小型出店を指向している。大型だと管理は楽だが出店後の稼働率を上げにくく、損益分岐点を超える時期が遅くなるので結果的に儲けにくくなる。巨大資本企業はストレージの大型化で損失を被ってきた。

  • 出店から損益分岐点を超えるまでのスピードに自信と実績を持っており、年々加速している。おおよそ土地契約から4か月でオープンし、4~5か月で稼働率55%(損益分岐点)超え。土地は6か月のフリーレント期間を設けているので、2~3か月しか月間赤字にならない。将来的にはスピードを速め、フリーレント期間内での黒字化を目指している。

引用:エリアリンク決算資料(2024年12月期1Q)

  • 土地契約からオープンまでの期間が4か月程度なので、8月までの土地契約数が年内出店の目安になる。つまり、2Q決算発表時点(8月上旬頃)で当年度の出店数見込みが分かるので、この辺で下方修正がなければ年度出店計画達成圏内であると予測できる。

  • ASNOVAと同じく、「参入障壁は低いが収益化障壁が高い業界」。全国データベースを持ち、出店から収益化までのスピードにノウハウを持っている事が強み。

  • 20万室を目指すという一見チャレンジングな長期目標を設定したのは、この保有している全国データベースから導き出したものであると考えるので、数字の確度は高そう。これでも保守的かもしれない。

  • 集客はほとんどWEB検索。SEO対策とWEB広告などで検索されるかが要。

  • 中計では、2023年末時点で10万室だが、今後7年間で20万室(倍増)を目指すとしている。出店数も年々加速させる計画なので、計画通りの出店になっているか進捗確認が毎回の決算発表の焦点になる。

引用:エリアリンク決算資料(2024年12月期1Q)

引用:エリアリンク決算資料(2024年12月期1Q)

  • 成長性について、アメリカ対比で10倍、イギリス対比でも5倍程度成長余地がある。

引用:エリアリンク決算資料(2024年12月期1Q)

引用:エリアリンク決算資料(2024年12月期1Q)

  • 参入障壁が低いので、ストレージ乱立により消耗戦に引き摺り込まれ共倒れすることがリスク。しかし他社も馬鹿ではないので可能性は低い。

  • 競合と思われているナントカ王はフロー収益中心なので、比較対象にならない。

  • 退店率は1.5%。退店理由は土地の値上がり。自社理由での退店はほとんど無し。

  • 創業者兼会長は高齢だがまだまだパワフル。後継者は決まっているが、保有株がどうなるかが気がかり。

  • PERは10倍台前半。株価対策として、海外投資家向けIRを強化し、海外からの投資を呼び込もうとしている。効果があったのかは不明だが、ゼナーアセットマネジメントが新たに大株主(5%)となっている。

  • 2024年12月期の出店進捗は順調。3月は月間1,000室。このペースが続けば計画達成は十分射程圏内。

引用:エリアリンク月次実績(2024年3月)

【7086】きずなHD
  • 2023年10月から保有

  • 家族葬特化型の葬儀会社

  • 参入障壁は低いため、他社も家族葬に軸足を移しているが、既に保有している大型ホールがあるので、固定資産運用効率が悪く、拡大スピードは遅い。一方、きずなHDは最初から家族葬経営資源を全振りしているので、その心配は無い。

  • 固定資産運用効率が高く、独自のオーダーメイド型のオリジナルプラン(高単価)があるので、収益性の高さが強みとなっている。

  • M &Aによる拡大を目指していたがM&A市況の悪化により方針転換。自社出店による拡大を指向。成長スピードは落ちるけれども、のれんが増えないのでこちらの方がいいかもしれない。

  • 小規模事業者が乱立する業界において、全国トップを目指している。

  • のれんを償却しないIFRSを採用しているため、収益性が悪化した場合減損のリスクがある。しかし、日本は高齢化社会であり将来の葬儀需要は拡大するのはほぼ確定しているため収益悪化のリスクは低い。そもそも葬儀をしなくなるという可能性も考えられるが、一般葬から家族葬への小規模化トレンドとオリジナルプランが好評で拡大していることから一定の需要はあると思う。

  • のれん償却を仮定しPERを計算してみる。のれんが36億円。10〜20年償却で年間1.8〜3.6億円。24年5月期は純利益9億円なのでのれん控除後で5.4〜7.2億円。EPSは78〜104。株価1,300円でPER13〜17倍。償却期間によってブレ幅が大きいが、利益2桁成長企業と考えるとPER20倍未満なので割安に見える。

  • 労働集約型なので人材不足がリスク。

  • 平均寿命が伸びているので、葬儀の小規模化は避けられない。日本の人口ピラミッドから見ても、死亡者数は間違いなく増える。家族葬特化で出店拡大するきずなHDの成長確度は高いと考えている。

  • 「2023年12月末から超過死亡反動影響がトレンド転換し、1月以降確かなものになった」という社長の発言が2Q決算時にあった。ホール当たりの葬儀件数推移を見ると、6月から12月にかけて過去3年間を下回る水準だったが、1月に2021年5月期と同等まで回復し、3月には前年並みにまで回復しているように見えるので、社長の見解は正しかったと言える。

きずなHDの月次業績から作成

  • 2024年5月期は、本社移転費用と超過死亡反動影響で通期予想の達成は難しいが、今期出店計画は順調。既に来期出店準備に取り掛かっている。来期になれば業績の見栄えが良くなるので、株価上昇に期待している。
【4390】IPS
  • 短期目的。

  • ほぼフィリピンの通信会社。

  • フィリピンの国策企業で、23年12月末、遂に完成したPDSCN(フィリピン国内海底ケーブルネットワーク)の業績計上がようやく始まった。

  • IRを見てもフィリピン政府と深い信頼関係を構築できており、政策で事業の後押しを受けている。

  • 株価は4年ほど横ばいで、多くの既存株主にとっては苦しい時期が続いている。PDSCNの業績がフルで計上される来期予想が出て、株価が上がることを期待している。